昨日の記事にも書きましたが、再処理工場の完成を1年半~2年延期する話に関連して、4000億円の増資を検討しているという。増資っていうと資本金を増やしたってことなんだけど、けっきょく「海外から返還される低レベル放射性廃棄物の貯蔵施設建設や、ウラン濃縮工場の新型遠心分離器導入、ガラス固化体(高レベル廃棄物)製造試験に使う溶融炉の改修などに充てる。」ということだ。再処理工場の建設費が2兆1900億円かかっていると聞いてからすでに5年はたっているだろう。その間どれだけの費用がこの施設に投入されたのだろう。不思議なことにこの2兆1900億円という数字は増えていない。再処理工場だけでなく原燃が六ケ所村に建設している、また建設しようとしている施設、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、MOX燃料工場の総建設費は原燃の公表でも2兆8100億円。今回それに4000億円が投入され3兆円を超えることになる。
もちろんこのお金は僕らの電気料金、そして税金でまかなわれている。
決して「わからない」「めんどくさい」ですまされる問題ではないのだ。
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