2009年6月16日

知事 プルサーマル延期報告せず

最近のプルサーマル計画の延期、僕には茶番劇に思えて仕方ない。
国の原子力委員会が「原子力政策大綱」に対してのパブコメを募集したのが5月19日から6月8日までで、締切り直前になってプルサーマル計画の延期を臭わせ、それと同じ時期(6月6日)にプルサーマルの交付金が3月末で打ち切ったことが発表された。でもプルサーマル以外の核施設への交付金は従来通り継続しているという。
このニュースは6月7日の東奥日報、デーリー東北ともに掲載されているけど、ウェブの核燃関連の記事には取り上げられていないのはなぜだろう?

3月には「電事連の森本宜久副会長は九日午前、青森県庁を訪ね、蝦名武副知事に事情説明をした。森本副会長は「一〇年度までに十六−十八基で導入」の方針に変わりがないことを伝え、併せて六日の報道対応に不手際があったと陳謝した。」という一件もあった。
下の記事はクリックすると「3月の記事」が出てくるので、その中から「プルサーマル「16−18」変更なし」をクリックして下さい。

「プルサーマル「16−18」変更なし」


6月6日の東奥日報には「伊藤範久・電事連専務理事一問一答」という記事が掲載されているが、これもあやふやなやり取り。

「結論速やかに/伊藤範久・電事連専務理事一問一答」

6月12日には「自民党の津島雄二衆院議員が、党本部で開かれた党電源立地及び原子力等調査会で、六ケ所六ヶ所再処理工場のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造でトラブルが相次いでいることを問題視し、「なぜ国産技術にこだわるのか。自信がなかったら外国の技術を取り入れるべきだ」と強く主張する場面があった。」

「津島氏「自信ないなら海外技術導入を」/再処理トラブル問題視」

そして今回「電力業界のプルサーマル(軽水炉でのプルトニウム利用)計画が先送りされた問題で、国に核燃料サイクル協議会の開催を要請した三村申吾知事だったが、15日開会した県議会本会議では同問題についての報告は一切なかった。」というニュース。これもひどい話です。

「知事 プルサーマル延期報告せず」

こんな経緯を見ていると、もう無計画極まりなく、関係者がみんなでグチャグチャに絡んだ糸をどうやって解けばいいのかわからないでいる・・・って感じさえ受けるんだけど、どう思います?

*東奥日報の記事は記事の下にある「▼核燃・むつ小川原の関連記事を見る」をクリックし、出て来た「最新情報」の「ニュース」から各項目をもう1度クリックして全文を読んで下さい。