今年からデーリー東北では「おしえて!ペン太くん やさしいニュース解説」が始まりました。みんなが「それってなに?」とか「なんで?」と思うような用語やニュースを、ウミハチとペン太くんが分かりやすく説明してくれるって言うものです。
その第2回目は「核燃税率を上げたのはなぜ?」というテーマです。
とても分かりやすく説明してくれています。
それにしても6.4倍って何?ねだるほうもねだるほうだけど、出すほうもよく出すよ・・・と思ったけど、これってけっきょくみんなの電気料金から出てるんじゃないの?おいおい、勝手にそんな税率決めるなよ!
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さっきまでデーリー東北の「企画・連載」に「おしえて!ペン太くん やさしいニュース解説」があったのに、なくなっている。なぜ?「おしえて!ペン太くん」
ということで全文を書くことにします。
「核燃税率を上げたのはなぜ?」
青森県の税収の1割 減りそうになってアップ
青森県は今月から、核燃料物質等取扱税(核燃税)のうち、使用済み核燃料再処理工場の貯蔵税率を約6.4倍に上げた。
ウミハチー難しい名前の税金だね。
ペン太 六ヶ所村には、全国の原子力発電所で燃やし終えた核燃料から、まだ燃やせる燃料を取り出す(再処理する)工場がある。主にここに運び込まれる燃料を対象に、県が工場を運営する日本原燃から税金をもらっているんだ。
再処理工場や原子力発電所など、危険性がある施設を受け入れる見返りの一つが核燃税で、こうした見返りは“核燃マネー”と呼ばれることもあるよ。県は1991年に核燃税を創設。最近では県全体の税収入の1割前後を占めているんだ。
ーなぜ一気に税率を上げたの?
県は燃料を運び入れる時に一度税金をもらって、その後、再処理するまでの間ためておく期間(数年)似ももらっているんだ。
ところが工場はトラブルが続いて再処理が進まないため、再処理する前の核燃料をためておくスペースが満杯に近づいている。だから、しばらくは核燃料を運び入れる量が大幅に減りそうなんだ。
運び入れる量が少なければ、もらえる税金もその分減る。困った県は、現在ためている分から多くもらって、当初の予定通り、10年度から2年間で296億円の税収を確保することにしたんだ。
運び入れる量が減る分を、ためている分で補おうとすると、ためている分の税率が約6.4倍になるんだね。
—すごい額・・・。税金を納める側がよく納得したね。
核燃料を運び入れる量が減るのは、再処理工場でトラブルが続いているのが大きな原因だよね。だから原燃は県にお願いされると「そんなの嫌だ」とは言いにくいんだ。
「もともともらえるはずの税金を確保するためだから、税率を上げてもいいでしょ」といけんのお願いを聞いたんだ。本音では、税金を増やされるのはいやだろうけどね。