2010年3月4日

高レベルな低レベル・・・

2日の記事に書いた「フランスとイギリスに再処理を委託した際に発生した低レベル放射性廃物」。3日のデーリー東北の記事を読むと低レベルと言いながら固化体の容器に詰められ、日本での処分方法も高レベルと同様に地下深くに最終処分するという。
資源エネルギー庁の「放射性廃棄物のホームページ」←クリック にはこう書いてある。「「TRU廃棄物」とは、低レベル放射性廃棄物のひとつで、使用済燃料の再処理などから発生し、放射能レベルが幅広く分布するなど、様々な特徴があります。そのため、放射能レベルに応じて複数の方法で処分され、レベルの高いものについては高レベル放射性廃棄物と同様に地層処分を行う必要があります。」それならばこれは低レベル放射性廃棄物と呼ぶべきではないでしょう。しかも、フランス分については2013年に返還されることが分かっていながら、受け入れる施設がないままこれまでいわば放っておいたと言ってもいいだろう。もしここで青森県が受け入れないとしたらどうするのだろう。ということは初めから青森県に持ってくることは見え見えではないか。青森県知事も2006年の要請時には“門前払い”したとしながら、それ以降電事連に対しても国に対しても、低レベルの受け入れ施設を探すように言ってこなかったということは、結局こうなることは分かっていたはずだ。ここにもこの国、いやもっと言えば県も市町村も国民をも含めた(もちろん僕自身も含めてだ!)エネルギー問題に対するいい加減さが露わになった。
実は僕も今日はじめてTRU廃棄物の意味を知りました。そうかこれが鰺ヶ沢が誘致しようとしていたやつか!

デーリー東北「低レベル廃棄物受け入れ要請 知事回答保留」
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デーリー東北「六ケ所村長態度軟化 返還低レベル受け入れ要請」←クリック




















僕らはこれからもっと積極的にエネルギーの在り方を考えていかなければならない。
ということで、来週3月13日に八戸で6ラプ市民サミット世話人会が主催して「竹村英明講演会~原子力に頼らないエネルギーを考える~」というイヴェントがあるので、ぜひ参加してほしい。詳しくはPEACE LANDのホームページで・・・←クリック