2010年3月29日

国が原燃に保安規定違反を指摘

「放射性廃棄物を管理しているとは到底言い難い」と指摘するなら、この会社自体の健全性をちゃんと検討すべきだろう。
そして青森県は口頭で指示するだけか。
仮置きの放射性廃物は半端じゃない量だし、単なる仮置きじゃない。
写真と図をご覧ください。
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プルトニウム10gといったらただじゃない量だぞ!


 経済産業省原子力安全・保安院は29日、六ケ所再処理工場で起きた低レベル放射性廃棄物の仮置き問題とプルトニウム溶液移送ミスについて、原子炉等規制法に基づく保安規定違反にあたるとして、4月9日までに改善策を報告するよう日本原燃に文書で指示した。また、県は同日、原燃側に口頭で注意した。

 指示文書によると、今月10日に発覚した廃棄物の仮置きでは、保安規定に基づく廃棄物管理計画を作成しないまま、発する放射線量が比較的高い低レベル廃棄物数百袋を仮置きしていた。また、同11日に発生した溶液移送ミスでは、プルトニウム約10グラムを含む溶液を本来入れるべきではない貯槽へ流し込んだ。

 保安院の真先正人・核燃料サイクル規制課長は取材に対し、原燃が廃棄物の種別や数量を十分把握していなかったことなどを挙げ、「放射性廃棄物を管理しているとは到底言い難い」と指摘した。

 原燃の鈴木輝顕副社長は29日、県庁で県環境生活部の名古屋淳部長に違反内容を報告し、陳謝。名古屋部長は「高レベル放射性廃液漏えいなど、一連の問題の再発防止策を進めている中で起きており遺憾」と述べた。

 原燃によると、本年度の保安規定違反は、文書による改善指示が今回の2件を含め計7件となった。また、最も軽度な違反の「監視事項」がこれまでに9件あり、保安規定違反は合計16件となった。